Pythonを使って効率的に投資する方法を知りたい方必見!モメンタムを活用する方法を解説します。さらにPythonでのモメンタムの計算方法もわかりやすく説明しています。
①モメンタムとは?
モメンタムとは株式投資の世界において用いられるテクニカル分析の一つで、
相場の勢いを表します。
投資家にとっては、市場トレンドを把握する上で非常に重要な指標となっています。
モメンタムは一定期間内の株価の上昇率を計算し、その期間中の最終日の終値を、同じ期間前の終値で引いた値を表します。
通常は14日間など一定期間を設けて、その期間中の株価の変動を観察します。
モメンタムが高い場合は、株価が今後も上昇する可能性が高く、低い場合は、今後下落する可能性が高いと判断されます。
このように、モメンタムは相場の勢いを示す指標として、非常に有用なツールとなっています。
また、モメンタムは、株式市場だけでなく、商品市場や為替市場など、他の市場でも使用され、多くの投資家によって採用されています。
モメンタム指標は株価変動を検証するための重要なツールの一つであり、
株式市場におけるトレードの際には、ぜひ活用してみてください。
②モメンタムの使い方
モメンタム指標は株式市場におけるトレンドを分析するために使用される指標です。
モメンタムが高い場合は、株価の上昇トレンドが強く、
低い場合は下落トレンドが強いと判断されます。
モメンタムを使用する際はトレンドを把握するために、
複数の期間のデータを使用することが一般的です。
例えば、14日間、30日間、60日間のモメンタムを比較して、
相場の勢いを判断することができます。
また、モメンタムを使用する場合は、他の技術指標と組み合わせて使用することもあります。
例えば、移動平均線とモメンタムを組み合わせることで、
トレンドをより正確に判断することができます。
さらに、モメンタムを使用して相場の勢いを判断する場合、長期的な相場トレンドを見逃さないように注意することも重要です。
モメンタムが短期間で急上昇した場合でも、長期的なトレンドに逆らうような投資は、
大きなリスクを伴う場合があります。
モメンタムはトレンドが変わる前にピークを迎えることが多いため、トレンド転換の予兆として利用されます。モメンタムが上昇傾向にある場合は、上昇トレンドが強いことを示し、モメンタムが下降傾向にある場合は、下降トレンドが強いことを示します。
モメンタムを使用した投資戦略は、トレンドフォロー戦略と呼ばれることがあります。
この戦略は相場のトレンドに沿って投資を行い、トレンドが終わるまで保有し続けることで利益を狙うものです。
ただし、相場が急激に変動する場合には
トレンドフォロー戦略は失敗することがあるため、
十分なリスク管理が必要とされます。
モメンタムは相場のトレンドを把握するために非常に有用な指標です。
しかし、単独で使用するのではなく、他の指標と組み合わせて使用することで
より正確なトレンドの把握が可能となります。
③モメンタムの算出方法
モメンタムは現在の価格と過去の価格の差異を利用して、
トレンドの力強さを測定するための指標です。
一定期間内の終値と、その期間よりも前の一定期間内の終値との差を計算し、
その値を比較することで算出されます。
モメンタムの算出方法は、以下の通りです。
\begin{align} モメンタム = 現在の価格 - 過去の価格 \end{align}非常にシンプルですね。
例えば、20日間のモメンタムを計算する場合、以下のような式で計算します。
モメンタム = (現在の終値 - 20日前の終値)/ 20日前の終値 × 100
次はPythonの実装方法を解説します。
④Pythonでモメンタムの実装方法
まずはコード全体を紹介します。
import mplfinance as mpf
import datetime
import pandas_datareader.data as pdr
import yfinance as yf
yf.pdr_override()
# 期間
start = "2022-10-01"
end = datetime.datetime.today()
# 銘柄(トヨタ自動車)
ticker = "7203" + ".T"
# データ取得
df = pdr.get_data_yahoo(ticker, start, end)
df.sort_index(ascending=True, inplace=True)
# モメンタムを計算
period = 14
df['momentum'] = df['Close'] - df['Close'].shift(period)
# チャートプロット
apd_roscillator = [
mpf.make_addplot(df['momentum'], panel=1, ylabel='Momentum', color='b')
]
# チャート描写
mpf.plot(df, type='candle', style='yahoo', tight_layout=True, title=str(7203),
addplot=apd_roscillator, figsize=(6, 3))
問題なく実行できれば上のようなグラフがプロットされると思います。
コードは過去に出来高・移動平均・ボリンジャーバンド・MACD・ストキャスティクス・RSI・
%Rオシレータ・RCIの記事を書いたので、
そちらを参考にすればプログラムは理解できると思います。
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今回は以上です。