2023年に入ってから急に『ChatGPT』という単語を聞きませんか?
『ChatGPT』は『OpenAI』が開発した
人が書いたり言ったりするようなテキストを生成することが可能なチャットサービスです。
チャット以外にも言語翻訳、テキスト要約、コンテンツ生成などにも使用できます。
精度の高さからネットで話題となり、公開から5日程でユーザー数が100万人を突破するなど
爆発的な広がりを見せています。
さらに、ChatGPTはAPIを提供されており、
開発者が自分のアプリケーションやサービスに組み込むことができます。
これにより、開発者が人工知能を活用して
ユーザーと自然なやりとりを提供することもp考えられます。
これらの要素から、
ChatGPTはアプリケーションやサービスの開発に有用なツールとなり、
人気があると考えられます。
そんなChatGPTですが、Pythonでも使えるので
使用方法を解説していきます。
①PythonでChatGPTを使用する前準備
PythonでChatGPTを使用する前準備
- 1.OpenAIアカウントを作成
- 2.APIキーを取得
手順1:OpenAIアカウントを作成
OpenAIのWebサイトアクセスします。
『Get started』ボタンをクリックします。
『Create your account』と表示されるので、
メールアドレスを入力して『Continue』をクリックします。
次はパスワードを入力して『Continue』をクリックします。
登録したメールアドレスに『OpenAI – Verify your email』というタイトル名のメールが届くので、
『Verify email address』をクリックします。
First nameとLast nameを入力して『Continue』をクリックします。
携帯電話番号を入力して『Continue』をクリックします。
入力した携帯電話の番号にショートメールが届きます。
メールに書かれた番号を入力して、SMS認証を行います。
『How will you primarily use OpenAI?』と表示さます。
※主にどのように OpenAI を使用しますか?
僕は『I'm exploring personal use』を選択しました。
※個人利用を検討中です。
最後の画面で『Done』をクリックして上の画面になれば
OpenAIのアカウントが作成できました。
手順2:APIキーを取得
OpenAIアカウントが作成できたので、次はAPIキーを取得します。
先程の画面で『Personal』をクリックして、『View API keys』を選択します。
『API keys』のページに遷移するので、『+ Create new sercret key』ボタンをクリックします。
APIキーが表示されるので、このキーを使用してAPIを呼び出すことができます。
PythonプログラムでAPIキーを記述する必要があるので、メモを取りましょう!
このAPIキーはPythonだけでなくGoogle Apps Script(GAS)にも使用することができます。
※OpenAIのAPIは無料ではありません。
会員登録時に18ドル分クレジット(有効期限3ヶ月)が付与されるので、お試し程度は無料です。
以上でPythonでChatGPTを使用する準備が整ったので、次はコード紹介です。
②コード紹介
まずはコード全体を紹介します。
import openai
# APIキーを取得
openai.api_key = "取得したキーを入力してください。"
#モデルを指定
model_engine = "text-davinci-003"
#指示(Prompt)を設定
prompt = "英語の上達方法"
#推論を実行
completions = openai.Completion.create(
engine=model_engine,
prompt=prompt,
max_tokens=4000,
n=1,
stop=None,
temperature=0.5,
)
#推論結果を出力
message = completions.choices[0].text
print(message)
pip install openai
pip install openai
でopenai
モジュールをインストールします。
# APIキーを取得
openai.api_key = "取得したキーを入力してください。"
取得したAPIキーを入力して下さい。
#モデルを指定
model_engine = "text-davinci-003"
2023年2月の現在で最新モデルのtext-davinci-003
を選択します。
※text-davinci-003
はOpenAIが提供する『GPT-3』を使用した
自然言語処理のエンジンの名称です。
高い自然言語処理能力で自然な文章生成が可能です。
#指示(Prompt)を設定
prompt = "英語の上達方法"
prompt
に実行内容を記載します。
※実行内容が多ければエクセルでリスト化し、読み込むなどの応用も可能です。
下の記事を読めばプログラムが組めるかと思います。
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実行すると以下の回答が出力されました。
1.毎日少しずつ勉強する
2.英語を使う機会を作る
3.英語の本を読む
4.英語で映画やテレビ番組を見る
5.英語の会話を聞く
6.インターネットを利用して英語を学ぶ
7.英語で歌を歌う
8.他の言語を学ぶ
9.英語のクイズを解く
10.英語をテーマにしたゲームをする
確かに実践すれば上達しそうな内容ばかりで驚きです!
③ChatGPTを使った今後の未来
ChatGPTは、人工知能技術によって生まれたものであり、
将来のテキスト生成や自然言語処理技術に大きな影響を与えることが期待されています。
今後、ChatGPTを使用することによって、
様々な分野で様々なタスクを自動化することができます。
例えば、文書作成、コンテンツ生成、チャットボットなどが挙げられます。
これにより、人によるタスクを効率的に代替することができ、
多くの時間とエネルギーを節約することができます。
他にはカスタマーサポートシステムやFAQシステムなどの
アプリケーションの開発も期待されています。
これにより、ユーザーが自分の質問に対して瞬時に回答を得ることができ、
サポート効率が向上することが期待されています。
さらに、ChatGPTは将来、言語翻訳、文書構造化、意味解析などの技術にも
影響を与えることが期待されています。
これらの技術を活用することで、より多くのタスクを自動化することができるようになります。
以上から、ChatGPTは将来、人工知能技術のさらなる進化に向けて、
重要な役割を果たすことでしょう。
今回は以上です。